国際結婚の場合の離婚調停

米国人である夫と結婚したのは、5年前のことでした。
結婚以来、価値観での微妙なずれをずっと感じてきたのですが、育ってきた環境の違いはいずれは解消するものと信じていましたが、結局は埋まらなかったのです。
そもそも、片言の日本語しかできない夫とコミュニケーションは、ずっと私が英語で対応しなければならなかったのです。
夫は日本語を学ぼうという気持ちは全くありませんでした。
そんな状態から徐々に関係が冷え始め、最終的には夫婦間の会話も全くなくなったのです。
ついにこれまでかと思い、袂を分かつほうがお互いにメリットがあるのではないかと考えたのです。
彼に私の思いを伝えたとたん、急に機嫌が悪くなり、家を飛び出していきました。
私が重大な話を落ちかけようとしているのに、そのことに全く応じようとしない彼の態度に、心からの不信感を覚えました。
私の中で、離婚を決意しました。
知人に相談したところ、国際離婚となると何らかの形で裁判所での手続きが必要となる、と言われました。
日本のように協議離婚の精度が認められているのは世界でもごくわずかな国だけだと聞きました。
話が専門的になりそうなので、処理を弁護士に依頼したのです。
本来なら、夫に、日本での協議離婚のシステムについて、夫に正しくその内容を理解してもらう必要があるのですが、夫が目の前にいない以上、それもできません。
すでに国に帰ってしまっている可能性もあります。
弁護士の話では、協議離婚に向けた話し合いの余地はないとのことでした。
そこで、弁護士に調査を依頼したところ、法務省の出入国記録を照会した結果、日本をすでに出国して故郷のマサチューセッツまで帰っていることが判明したのです。
相手がすでに出国しているので、日本の家庭裁判所では離婚調停や訴訟は受け付けてくれない可能性が高いと、聞きました。
なんでも、判例でも、被告の住所地が、離婚の国際裁判管轄となるのが原則らしいです。
ごく例外的に、遺棄や行方不明などのやむを得ない場合のみ、日本の家庭裁判所でも離婚訴訟を受理してくれるとのことでした。
そこで、私も、マサチューセッツのボストンの家裁まで弁護士と共に向かったのです。
裁判大国であるアメリカですので、彼も家裁には弁護士帯同の上、出てきていました。
単なる離婚裁判ですので、決して長期化することはないとの判断をしています。
おそらく、彼のほうにしてみれば、引き延ばしをすることで、事態をうやむやにしようと考えているのではないと私は憶測しています。
そういった態度は許すことができませんので、徹底的に自分の権利は主張するつもりです。