家庭裁判所での珍しい判例(離婚裁判編)

家庭裁判所での珍しい判例(離婚裁判編)

浮気や不倫というのは、法律上の不貞行為となり、離婚原因にもなりますが、私の体験した離婚裁判は、ちょっと珍しい判例で、性的関係のないプラトニックな関係にも関わらず、不倫と認定されて、損害賠償の命令が出されました。
私が主人の浮気を疑いだしたのは、数年前。
突然東京への出張が増え、女の感で女の陰を感じました。
ある日、いけないとわかりながらも、主人の携帯を見てみると、ある女性とのメールのやりとりが見つかりました。
私は興信所に依頼し、相手の女性を突き止めることにしました。
調べてみると、その女は、同じ会社の東京支店につとめる事務職の女で、出張などで東京や大阪を行き来して、食事デートや、花火大会など、ことあるごとにデートを重ねていることが判明しました。
主人は、何度も肉体関係を求めていたようでしたが、女は奥さんがいる人とはセックスしないということで、肉体関係は拒否していましたが、度重なるデートは続き、プラトニックな関係は数年続いていたようです。
そのころから、主人の私への態度が急に冷たくなり、離婚話も出てきました。
私は、興信所からの報告を突きつけ、不倫していたのだから慰謝料をもらうといいましたが、主人は、肉体関係がないのだから、不倫にはならないと言い張り、離婚による裁判をすることになりました。
家庭裁判所は、肉体関係を認めるに足る証拠はないとしましたが、男女の関係を越えたものと言わざるを得ないと指摘し、不倫関係を認めてくれました。
私たちのような、肉体関係がなくても、損害賠償請求が認められるのは、かなり珍しいことのようです。
判決の決め手は、2人の関係が私への冷たい態度との因果関係があると判断されたことで、配偶者には優しく接し、夫婦仲を円満に保つようにつとめるべきだということです。
本当に不倫する覚悟がないなら、二人きりであること自体、避けた方が良かったということです。

男性も女性も、性的な関係がないからといって、不倫ではないと言い切れる時代ではもうありません。
たとえ肉体関係のない、プラトニックなものだったとしても、妻や夫が受ける精神的な苦痛があることには、かわりはありません。
プラトニックであったとしても、心の不倫であることには違いはありませんから、夫や妻が怪しいと思ったときには、すぐに証拠集めをすることが大切です。
どんなに些細な証拠でも、裁判時には重要な証拠となることがありますから、気になることがあった場合には、きちんと証拠を集めておきましょう。